こちらはバジダン前提のダンテ受ショタエロです。
何をとち狂ったか擬人化の果てに恐怖の3…(自主規制)
そんなもん期待してねえよ!という方は回れ右でどうぞ。
好奇心で入られた方も同様です。
何でも良し、むしろどんと恋じゃゴルァ!とおっしゃる男前な方のみ、
キレないことを誓約なさったた上でスクロールどうぞ。

同じ文句を何度も使っていますが、もう1つ。
何があっても、最終的には自己責任でお願いします。


































狎戯タワムレル











ぺそ……ぺそ……



ゆっくりと、じっとりと、何かが近付いて来る音がする。
草木も眠る丑三つ時、という言い回しがあるかどうかはさておき、誰もが寝静まった深夜の こと。
少年は不審な物音に目を覚まし、躰を起こした。



ぺそ……ぺそ……



不審な物音は、やはり聞こえる。何の音かは、予感はあるが判らない。



ぺそ……ぺそ……



いつも同衾している男は、仕事の関係から今夜は戻らない予定だ。別に寂しいわけじゃない、と 誰かに言い訳して、溜息を吐きつつベッドに入ったのが二時間前。
部屋には、少年以外誰もいない。それが、彼の不安を煽りたてる。

少年はシーツを手繰り寄せ、じっとドアを見つめた。



ぺそ……ぺそ……



それは少年の予想に違わずドアの前で止まり、ぺたり、と何かがドアに張り付いた。

「……ぁ……」

掠れた声が、無意識に漏れる。

その微かな音が聞こえたのか、ドアの向こうにいる何かが、ぺそり、と戸を叩いた。少年は ぎくりと肩を跳ねさせ、いっそう強くシーツを掴む。
ドアを開けないどころか、近付きもしないことに焦れたのか、戸を叩く音が激しいものに なる。



ぺそり、ぺそり、ぺそり。



大きな音ではないが、しかし夜の静寂にあってそれは充分に響き渡る。
得体の知れないその音に、少年は思わずベッドの端に逃げるように寄った。
得体は知れないが、実はこの音、先刻の音と含めて少年は聞いたことがあるものなのだ。 しかしこんな深夜に聞いたことはない。だからこそ、少年はベッドから下りることも出来ずに いるのだ。

ぺそりぺそりと戸を叩く音は、まだ止んでくれない。おそらくは少年がドアを開けるまで、 それは戸を叩き続けるのだろう。

どうしよう。

少年は迷い、しかし同時に思う。
早く開けてやらねば、可哀相だ、と。



ぺそり、ぺそり、



音は続く。

少年はそろそろとベッドから這い下り、足音を忍ばせてドアに近寄った。怖がる子供が するように、シーツを頭から纏って。

「…………」

戸を一枚隔てた向こうから、嗄れた声がぼそぼそと聞こえる。はっきりとは聞こえないが、 自分を呼んでいるのだろう、と少年は確信を持ってドアノブに手を掛けた。一度唾を飲み込み、 そうっと手首を捻る。
開く、と判っていただろうに、ドアを引くと二つの物体が、べたべたっと床に倒れ込むように して部屋に転がり込んできた。しかし痛みはないらしく、痛い、とも驚いた声もない。

少年は呆れて、シーツに包まれた肩を竦めた。

「……何してんだよ、お前ら」

足許に転がったそれらが、もぞもぞと少年の足に這い寄って来る。

「主よ、何故白布など被っているのだ」

「寒いのならば我らが暖めてくれようぞ、主よ」

かさついた声が二つ、可愛げもない言葉を吐く。少年は自分の足にへばり付き、足首を じりじりと這い登る二つの物体の頭らしき部分をぺちりと叩いた。

「登るな、こら」

叱るポイントは他にもあると思われるのだが。

「主よ、ここは黙って登られるが良いぞ」

「我らの主登りを見ているが良いぞ、主よ」

「主登りて、オイ」

呆れを通り越して思わずぷっと吹き出した少年に、少年の脚をよじよじと登る二体は調子に 乗った。少年の膝上から一気にスパートをかけ、驚くべき速さで胸に到達したのだ。

「ひぃっ!?」

それは鉄で出来た肝を持つ少年ですら、咄嗟に顔を引きつらせる程の速さだった。
正直、怖すぎる。
見た目こそ可愛らしい二体だが、この暗闇で、しかも足から一気に登り詰めるという変則的な ことをされては、微笑ましさよりも不気味さが勝るのだ。

情けない悲鳴を上げてしまった少年を、自覚などない二体はきょとんとして見上げた。

「主よ、そんな可愛らしい声を上げて如何した」

「さては我らの主登りに見惚れたのだな、主よ」

まるで見当違いなことを言い、勝手に嬉しそうにしているそれら。まだ登り足りないのか、 少年の肩によじ登る。

「可愛くもないし、見惚れてもねぇよっ」

純粋に怖かった、とは言えず、少年は肩に陣取り頬擦りなどしてくる二体をぺしっと叩いた。 勿論、力加減はしている。
照れ隠しだとでも思ったのか、二体はそれでも静かにはならなかった。

「恥じらう主もまた佳いもの……」

「あらゆる意味で喰ろうてしまいたいぞ……」

「は、恥じらってねぇ! というか、喰うにそんな色んな意味ねぇだろ!?」

「主よ、案ずるなかれ。我らに身を任せれば佳かろうなのだ!」

「然り。さぁ、我らと愛を確かめ合おうぞ、主よ!」

ぐ、と肩が重くなったかと思うと、次の瞬間に少年は床に背中から倒れ込んだ。 不意のことで受け身もとれず、しかし痛みを伴った衝撃はなく。

「え……?」

柔らかくはない、むしろ固いものが自分を守るように後ろから抱き締めているのだと、 間もなく気付いた。
これは一体、何。
この部屋には、自分とあと二つの小さな物体しかいなかった筈……

「主よ、」

かさついた声はそのまま。しかし、その躰は。

「なっ、何ででかくなってんだよ!」

自分が転びそうになったから、ではないと少年は確信を持ってそれを睨んだ。これが少年の 肩に乗ったままで人型になろうとした為に、あまりの重さに耐え切れず倒れかけたのだ。

「良い眺めであるぞ、主よ」

少年の言葉なぞまるきりスルーして、もう一体がうっそりと呟いた。それから少年を 抱き締める、背後の一体も。

「主よ、相変わらず柔らかいな」

心地が好いぞ、とやはりうっそりと囁かれて、少年は今までにない悪寒に襲われた。

「何のつもりだ、お前ら!」

こんな、本気で怒鳴りつけたことなどないし、したくはなかった。しかし、

「主よ、我らは言った筈ぞ」

「あらゆる意味で喰ろうてしまいたい、とな、主よ」

戯れではないと嫌でも気付かされて、少年は慌てて起き上がろうとするが、出来なかった。

「逃がすまいぞ、主よ」

碧い体躯をしたそれが少年の前に膝を付き、にたり、と獰猛な笑みを浮かべる。

「主の精気、さぞや美味であろうな」

背後からも舌なめずりするような声があり、少年はぞっとして身を震わせた。普段が普段で ある為についつい忘れていたが、これらは間違いなく、血肉を糧とする魔界の生き物なのだ。 それをこんな場面で再認識するなど、笑えない。

背後から伸びる朱い腕が、不覚にも動けずに固まった少年の寝着をまくり腹を撫でた。

「っ!」

「くく……まこと、柔らかな肌よ」

揶揄するのではなく、愉しげな声が耳に吹き込まれる。聞き慣れた声である筈のそれが、 知らぬものに感じてしまい、少年は顔を強張らせた。
碧い体躯のものが、笑う。

「恐ろしいか、主よ」

「主よ、なんと愛いことか」

喋る内容はいつもと何ら変わりのない言葉ばかり。しかし、口調が明らかに違うのだ。
それは少年に純粋な恐怖を植え付けるのに、充分な変化であり。

「よせ……っ」

声が不意に跳ねたのは、碧い体躯のものが少年の下肢に触れたからだ。同時に朱い体躯の ものに胸をまさぐられ、少年は無意識に朱い腕を掴み、爪を立てた。昨日兄に切り揃えられた ばかりの短い爪が、逞しい腕にみぢりと食い込む。
しかし痛みはほとんどないものと同じらしく。

「主よ、酷くされるのを所望しているのか?」

くつりと笑う声にかっとなるが、言葉は出せなかった。碧いごつごつとした手が、少年の 下衣を剥ぎ幼い性器を直に扱いたのだ。
男に与えられる快楽をすぎる程知る少年の躰は、それだけで過敏な反応をしてしまう。

「やぁっ……ん……!」

「その声が我らを誘うのだ、主よ」

声はやはり笑みを含んでおり、少年はキッと碧い体躯のものを睨んだ。

「やめろ……ッ!」

暗がりで、頬が紅潮しているのも瞳に涙が溜まっているのも見えはしない。しかし、 うわずった高い声は意図せず男を煽る。

「兄上殿が我を忘れて溺れるのも、頷ける」

「然り。何とも罪な躰をしているな、主よ」

胸を這う指に小さな尖りをこねるように転がされ、性器に絡む指に茎と双球を弄ばれる。 堪らなくなって、少年の性器がぽろぽろと先走りの涙を零した。

「っや、ぁんっ、あ……!」

不本意なばかりの声が漏れ、少年は自らの口を手で覆った。が、朱い腕がにゅうと伸び、 少年の両腕を片手で纏めてしまう。

「主よ、声は堪えずに出すものぞ」

「堪えては躰に毒であるぞ、主よ」

愉しげな、声。

「く、ぅ……っん……」

「主よ、兄上殿すら聞いたことのない声を聞かせてくれぬか」

「我らの愛撫で存分に啼かせてみせようぞ、主よ」

くつくつと笑い、しかし手は止まることなく少年から確実に官能を引き出していく。 それが巧みなのかどうか、少年には判らない。しかし思考がまともに働かぬ程度に翻弄されて いることは、間違いのないことで。

嫌だ。そう思っているのに、もっと深いところが快楽を求め、ともすれば腰が揺れそうになる。 それが、この行為以上に嫌で仕方がない。

「んぅ……ッふ……、ぁ、ん……」

僅かに揺れる腰に気付いたらしく、碧い手が片方、双球から離れ先走りに濡れそぼり、 怯えるように震えている蕾に触れた。塗り込めるように指の腹が襞をなぞり、くぷ、と 侵入する。

「ぁあっ!」

思わず跳ねた躰は朱い腕に押さえられた。指はぐちぐちと探るように内壁を犯す。

「ふ、くぅん……んぁっ、やっ、ぁあんっ!」

鼻にかかった声が漏れる。太い指がある一点に触れたのだ。

「ここか、主よ」

見付けた、とばかりにそこを掻かれ、堪らず喘ぐ。

「ひぁんっ! やっ、あっ! あっ!」

ひっきりなしに甘い声が漏れ、ぐちゅぐちゅいう卑猥な水音を纏わせ室内に満ちる。 堪らない。が、くる、と思った瞬間、指が引き抜かれる。
えも言われぬ喪失感に、つい不満げな声を上げてしまう。

「ぁ……」

「主よ、すぐに我が悦くしてやろうぞ」

「我を忘れる程に揺さぶってやろうぞ、主よ」

怒張した、少年のものとは比較にならない大きなものが眼前に突き出される。後孔に 押し付けられたもう一方の猛ったものも、これと同じ大きさなのだろう。
少年はどうだと言わんばかりにさらされたそれに、言葉をなくしてぽかんとした。

いつも身に沈めている、兄のものより大きい。

魔具のくせに、と突っ込む余裕は少年にはなく、代わりに自分がそれを突き入れられるとは 笑えぬ冗談だ。しかもこれは、冗談などではないという嫌な状況で。

「ひっ、や、嫌だっ……!」

本能ではなく現実的に、こんなものを入れられては死ぬ、と全身が恐怖に打ち震える。 しかし朱いものの怒張は少年の萎縮した後孔を犯そうと、襞を押し広げる。

「主よ、痛いくらいが好きなのだろう?」

「兄上殿とは、いつもそうであろう、主よ」

揶揄うような言葉は、少年の耳には何故か遠く聞こえ。

「や、め」

めり、と嫌な音がして、朱いものがまさに少年を貫こうと彼の腰を引き下ろす。
少年は全身を襲う恐怖と激痛にぼろぼろと涙を流した。

「っ、やめっ……やだぁっ! だれか……!」

「主よ、ここには誰もおらぬ」

「我らの他に誰もおらぬ、主よ」

嗤う声を、違う、と強く否定して。少年は叫ぶ。

「助けろ、バージルぅッ!!」

己の半身の名を。



















どこかで名を呼ばれている気がして、彼は眉根を寄せた。誰だ。声にはせず口の中で呟いて、 はっと、した。

「……あッ……!」

目を見開いて飛び起きてみれば、そこは昨晩眠りに就いた時そのままの、ベッドの上、 シーツの中。
もう夜が明けているらしく、室内は程よく明るい。

あれは夢、だったのか?

はぁはぁと肩を上下させながら、彼は夢にしては生々しい感覚を思い起こし、ぶる、と震えた。 自身を抱き締めるように腕を抱き、立てた膝に顔を埋める。

何という、酷い淫夢だったのだろう。気に入りの魔具に犯されるなど、冗談にもならない。 どうしてあんな夢を見てしまったのだろう。
双子の兄がいないことで、認めたくはないが、誰かのぬくもりを求めていたのだろうか。 それならば、いっそ兄の夢を見そうなものだ。

判らない。判らないが、あれは夢だ、と己の中で完結させるのが最善であろう。そう、 あんな夢は忘れてしまうに限る。

「あー……寝た気がしねぇ……」

あまりに現実じみた夢の所為か、全身が酷く怠い。寝直そう、とベッドに倒れ込み、 頭からシーツを被る。と、不意にドアが開いて、彼は閉じた瞼をぱちりと持ち上げた。

「起きているのか?」

この声は、気配は間違いなく双子の兄のそれだ。兄はドアを閉め、いつものゆったりした 足取りでベッドに近寄った。自分が目覚めていると確信しているらしく、ベッドの端に腰を 下ろし、シーツで覆った頭を撫でられた。

「遅くなって済まなかった」

あまり聞けることのない、兄の謝罪の言葉。彼は何故だか涙が込み上げて来て、シーツを 被ったまま兄の腰に抱き付いた。縋りつく、という表現の方が的確だろう。

「…………っ」

消え入りそうな声で名を呼べば、平素から体温の低い手が背中を撫でさすってくれる。

彼は兄の腰から離れ、躰を起こして兄と目を合わせた。また、名を呼ぶ。何度も。それしか 言葉を知らぬように。

兄は彼の頬を両手で包み込み、そっと引き寄せられる。いつもとは別人のような優しさだ。 それがどこから来る類いの優しさなのかは、判らない。しかし、どうでも良いことだった。

「っ……」

荒っぽいキスはいつものままに。けれどもそれが、彼を酷く安堵させる。

「ん、んぅ……」

舌を吸われ、甘く口腔を愛撫される。心地好い痺れが背中に走り、彼は兄の首に腕を回した。 兄の手は一方が後頭部に、もう一方は彼のほっそりとした腰に移動し抱き寄せられる。
ただそれだけで、快感に似た感覚が彼を恍惚とさせる。

「っは……ぁ、ん……」

意識せず漏れた、甘えるような声。事実、彼は兄に甘えたかったのだから仕様がない。 それが兄にも伝わったのだろう。後頭部に回された手が、優しくうなじを掻く。

「ダンテ、」

聞き慣れた己の名が、何故だか違うもののように聞こえて。

「……おかえり、バージル」

彼はそうっと、兄の薄く微笑む唇にキスをした。



















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