*注意*
この先は正直、どきっぱり痛いと断言できるものが置いてございます。
好奇心で入った方、ブラウザを閉じて下さい。すいませんが。
ついでにショタが駄目でそれのエロなんかふざけるな、という方も回れ右。
本気で何でも許せる、という自信に満ち溢れていらっしゃる方のみ、
キレないことを心掛けてスクロールどうぞ。
くどいですがもう1つ。
何があっても、最終的には自己責任でお願いします。
柘榴
黒に白が一滴、染みのように落ちる。じわじわと広がるその白が、意識の戻る兆しだと彼は
知っていた。
目覚めれば、何か厄介なことが待っている気がして、彼は最早小さくなってしまった黒に
しがみついた。が、白は広がるばかりで、彼を黒から引き剥がそうとその手を伸ばす。
抗うにも、彼の手足は動いてはくれず、ただ総てが白に染まるのを見ていることしか
出来ない。
目覚めは、暗い。
意識はある。目もすっかりとは言えぬが覚めている。しかし視界は黒。何も見えない。
瞼を布で覆われているのだと、少しして気付いた。
頭が覚醒していくごとに、一つ一つがはっきりしてくる。
まずは目隠しをされていること。それから腕を後ろ手に縛られていること。これは浴衣の袖を
結ばれているらしく、手首に直接の痛みはない。
しかし後ろ手にされたままベッドに転がされている為、腕の筋がじくじくと痛い。
身動ぎするも、脚すら縛られている為体勢を変えることも一苦労だ。
脚はご丁寧に、腿と足首の二箇所を縛られているらしい。それも、浴衣の裾をわざわざ捲り、
直接縛ってあるのだ。意図は判らないが、どうせろくなものではないだろう。
ダンテは溜息を吐いた。
縛られること自体は、初めてではない。前はこの躰になってから、やはり着物姿で。その時は
目ではなく口に猿轡を噛まされた。
仕手は疑うまでもなく、双子の兄だ。それ以外の誰が自分にこんな真似をするのか、
ダンテには思い当たる節が一つもない。
また、溜息が出た。その時。
かちゃり、とドアの開く音が耳に届いた。誰だ、などとは考えることもしない。
バージルだ。気配で判る。
しかしダンテは、こちらへ近付いて来るバージルに一言の文句もない。それは、意識を
失う前に聞いたバージルの言葉がそうさせているのだろう。
戻れば仕置だと、バージルは言った。
だからだろう。目隠しをされ、両手脚を容赦なく縛られているのは。
腕も脚も痛いには違いなく、出来るならばバージルをこれでもかとばかりに罵ってやりたい。
しかしそんなことをすれば、バージルが何をしでかすか想像するだに恐ろしい。
悪魔や弾丸の雨すら恐れぬダンテに恐れを抱かせるのは、バージルより他にない。
バージルの怒りは、それ程に恐ろしい。
苛烈で、そしてどこまでも残酷になるのだ。
ぎし、とベッドが軋んだ。バージルがベッドに腰を下ろしたのだろう。覗き込んでいるのか、
息が近い。
思わず息を詰めると、バージルが喉の奥で笑った気配がした。
「気分はどうだ」
部屋に入って来た時から、ダンテが起きていることなど気付いていたのだろう。確信を持った
意地の悪い声音に、ダンテは少し苛立った。
「最高だよ、良い趣味したお兄ちゃんのお蔭でな」
余計なことを言った、と瞬間的に後悔したが、もう遅い。
「この状態で、よく吠える」
バージルに顎を掴まれ、親指の腹で唇を押し潰すようになぞられる。それが何故だか妙に
卑猥なものに感じて、ダンテは息が上がるのを抑えられなかった。
バージルがくつくつと嗤う。
「感じているのか」
この程度で、とあからさまに揶揄され、ダンテはかっとなってバージルの指を食んだ。
歯を立てて食い千切る勢いで噛んでやるが、バージルは動じたふうもない。
「威勢が良いのは、いつものことだな」
初めだけは。
する、とバージルのもう一方の手がダンテの太腿を撫でた。途端、ダンテはびくりと躰を
竦ませる。
縛られた脚の間に手を割り入れられ、股のものを捉えられる。そこで気付く。下着を剥ぎ
取られてしまっていることに。
「っや……バージル、アンタ……っ」
噛んでいたバージルの指など離して、ダンテは少し泣きそうになってバージルを呼ばわった。
しかしバージルはそれから手を離そうとはしない。
「言っただろう、躾けだ。これも、な」
確かにバージルは“躾け直す”と言ったし、ろくなことはされないだろうと確信はしていた。
が、脚の間に触れられて初めて、バージルが自分を犯そうとしているのだとまざまざと突き
付けられ、小さからずダンテを動揺させたのだった。
バージルとのセックスは数え切れぬ程した。しかし、これは。
「……ージル……っ」
抗う声は、口内に侵入した指に阻まれた。もがく舌を易々と搦め取られ、弄ばれる。
「っふ、ぅ……ん……っ」
同時に陰茎に指が絡まり、ゆるゆると扱かれる。
「ふん……可愛いものだな」
躰が縮んだのだから、そこも当然小さくなっている。手の中にすっぽりと収まるダンテの
陰茎を、バージルは愉快そうにそう評した。
ダンテがかっと頬を紅潮させると、指先で先端をいやらしくなぞられ、咄嗟に悲鳴を
あげた。
「あ、ぁあっ」
くぷりと溢れた透明の先走りを、くにゅくにゅと塗り込めるように先端に押し付けられる。
粘質の卑猥な音に、耳を塞いでしまいたいがそうもいかず。視覚が奪われていることで、
逆に聴覚と触覚が過ぎる程敏感になっているらしい。
バージルの指が、息が微かに触れるだけで、ダンテの肌はぞくりと粟立ってしまう。
そして、バージルの低い声。
「いつにも増して敏感だな。これでは先が思いやられる」
少しも困ったふうはなく、バージルがくつりと笑った。先とは何だ、と声を荒げて
やりたかったが、バージルはそれを許しはしなかった。
「ん、んぅ……」
指で舌を愛撫され、開きっ放しの口からだらしなく唾液が垂れる。バージルの息が頬に
かかったかと思うと、顎から口端にかけてをべろりと舐められた。
「もう達きそうだな。そんなに悦いか……?」
脳に直接響くような声に、腰が砕けそうになる。
「っそん……ぁ……、やっん……ふ……」
背筋を走る、悪寒とは違う寒気。
バージルの指が口から引き抜かれ、はだけた胸元に滑り落ちる。うっすらとしか筋肉の
乗らぬ胸、二つの尖りに濡れた指と舌とが触れた。こねるように弄る指。飴のように転がす舌。
そのどちらもに、ダンテは甘く喘いだ。変わらず、下肢への愛撫も続いているのだから、
堪らない。
「躰は縮んでも、やはり胸は弱いままだな」
耳を犯すバージルの声も、ダンテを苛む愛撫となる。
「やっ、違、ぁんッ、あ、あふぅ……っ」
声を殺すことも出来ず、ダンテはバージルに良いように啼かされる。何故かいつもより愛撫が
激しい気がして、ダンテは熱っぽく息を吐く。
「ばぁ、じる……っ?」
見えないことが、酷くもどかしい。
与えられる快感は過剰なまでに感じ取れても、バージルの顔が見れないというのは不安な
ばかりだ。しかも耳に吹き込まれる声は、作ったように酷い言葉ばかりを紡ぐのだから。
バージルは普段から優しいセックスをする男ではない。血を見ない時の方が少ないのだから、
優しく抱かれでもしたらかえって怖い。しかし、何だかんだと言ってもバージルはダンテに
甘いのだ。セックスをしている時も、そう。だから。
「バージル、」
もう一度呼ばわると、不意に膝裏をすくうように持ち上げられた。後ろ手にされた腕が痛い。
そう訴えると、小さな舌打ちが返された。
「黙れ。お前はただ、俺の下で喘いでいれば良い」
冷たく突き放され、ダンテはぎくりと躰を強張らせた。
膝を持ち上げられ、腰が浮く。折り曲げられた脚の、閉じた付け根に舌が這った。
細い脚は底抜けに白く、バージルの愛撫によって淡く色付いている。勿論ダンテに自覚など
ないが、それは男の雄を刺激するには充分過ぎる光景だ。
快楽を刻み込まれた躰は、すでに至上の悦楽を求めて震え、秘蕾をひくつかせている。
「良い眺めだ。……相変わらず、」
不意にバージルが言葉を切った。何を言おうとしていたのか、問う余裕はダンテにはなく。
「んんぅ、ぅあ、あっ、やぁうっ」
ひっきりなしに漏れる喘ぎを、バージルはどんな顔で聞いているのか。どんなことを思って、
自分を喘がせているのか。判らない。だからこそ、奇妙な快楽が底から沸いてくる。
くちゅり、と後孔にバージルの舌が侵入した。
「ひァっ! やめ、っあ……っ」
襞を丹念にねぶられ、ぬめった内壁を舌先がつつく。堪らない。意思に反して、躰が堪らなく
悦いと訴える。
「震える程悦いか、ダンテ」
くぐもった声に揶揄されるが、巧みな舌遣いに翻弄され、ダンテは最早まともな思考力も
残ってはいなかった。ただ一つ自由になる、喘ぐということだけをひたすらに繰り返した。
やがて舌は指に代わる。
「これだけでは足りぬだろう、」
くっと喉の奥でバージルが笑う。縛られた脚はそのまま、閉じた太腿を無理矢理割られ、
出来た隙間から陰茎をまさぐられてダンテは首をのけ反らせた。
「ァアッ! ……あ、はぁっ!」
中には指。三本一気に飲みこまされたそこは熱く熟れ、快楽の一滴も逃すまいとバージルの
指を甘く締め付けた。更なる刺激をねだってダンテの腰が揺れる。
見目は無垢な少年。肌だけでなく心までも白い少年が淫蕩に乱れるさまは、娼婦ですら
敵わぬ濃い色香を纏う。
「……そうやって、男を誘うか」
「ち、が……ぁあっ!」
内壁のしこりを爪で掻かれ、ダンテは瞬間的に達しかけた。しかしどうして判ったのか、
寸前でバージルの指が引き抜かれ、中途半端に熱だけが籠ったままで放り出される。
「っや……ばぁじる……」
無意識に愛撫をねだって揺れる腰を押さえ付けられ、ダンテは蒼白になった。
「勝手をするな、といつも言っているだろう」
冷たく言い放ったバージルが、ダンテのしとどに濡れたものに何かを巻き付けたのだ。
幼ない茎をすっかり覆ってしまうそれは、おそらく帯。長く余っているだろう布を、
バージルは何を思ったかダンテの首に結び付けた。
さらりとした絹が汗を吸い、じっとりと濡れる。
「な、に」
動転し、問い質すことも満足に出来ないダンテを、バージルは嗤ったようだった。
「よく似合う……」
愉悦のこもった狂気じみた笑みに、ダンテは唇を噛む。
「なんで、こんな……っ」
これが“躾”か。ある程度の覚悟はし、諦めもしていた。しかし、これは酷過ぎは
しないか。
「バージ……ひぅっ!」
首と茎を結ぶ不快な戒めを、バージルの指が弾いた。じわりと零れた蜜が帯を濡らすのを、
仕手であるバージルに揶揄される。
「これだけ濡らしてしまっては……もうこの帯は使い物にならんな」
「っや……バージル、やめ……も……やだ……っ」
「ふ、ん……?」
先走りに濡れた性器の先端に爪が食いこむ。思いがけない痛みと、それとは別に襲った痺れの
ような感覚に、ダンテは思わず嬌声を上げてしまった。
バージルがダンテの耳に唇を寄せ、言う。
嫌がりながら、しかしこの上なく感じているのはどこの誰か、と。
ダンテはいたたまれなくなってそっぽを向いた。しかしバージルは執拗にダンテを追い
詰める。
腰を掴まれたかと思うと、ぐいと躰を引き起こされ、器用に反転させられた。動く度に帯が
撓み、ダンテを苛む。
バージルに背を向ける格好で何をされるのか、思った瞬間に答えは判った。
「男が欲しいなら、呉れてやる」
浮いた腰を、バージルは自分の猛ったものの上に座らせたのだ。自重がかかり、ずぷりと
バージルの楔が打ち込まれる。しかし濡れそぼっているとはいえ、脚を閉じたていては後孔は
固く窄まったままだ。
全身を裂くような痛みに、ダンテは悶えた。
「ひっ、ぐぅ! バ、ジ……あし……ぃあっ、あ゛ぁあッ!」
ぐぷ、じゅぶ、と卑猥な音を立ててバージルに貫かれる。尻を濡らす冷たいものは、血。
幼い躰を襲う激痛に息も絶え絶え、ダンテはぼろぼろと泣きじゃくった。辛いのは、躰が
どこからか探りだして来た快楽が、じくじくと自身を埋め尽くそうとしていること。
そして、
「……淫乱が」
吐き捨てる、バージルの言葉。
「ひっぅ、ぅえ……」
こんな責め苦でしかないセックスですら、自分は。
目隠しを濡らすものに気付いたのか、バージルの手がダンテの頬に触れた。
酷い行為と言葉とは裏腹の、硝子細工を扱うような柔らかい指先――――混乱する。
がくがくと揺さぶられる衝撃は快感よりも痛みが強く、戒められた陰茎は開放を望んで
じんじんと痛みに似たものを訴えている。しかし、この指の優しさは何なのだろう。
「っく……はぁ、あふぅん……」
自分の声が明らかに濡れ始めたことに、ダンテは嫌でも気が付いた。煩いくらい、甘い。
「そう締めるな、動けぬだろう」
嘯き、最奥を突き上げる杭に、幼い躰がびくんと跳ねる。戒められてさえいなければ、
もう何度も果てているだろう。びくびくと震える陰茎は既にぐっしょりと濡れている。
それを見下ろした途端、内にバージルの精を叩き付けられた。
「ひぁあああっ!!」
思いがけぬことに、ダンテの秘蕾がきゅうっとバージルを締め付ける。男の熱を生々しく
感じてしまい、ダンテは今更のように首筋まで真っ赤になった。
バージルの熱塊は、未だ固さを失っていない。むしろダンテが締め付けたことで、また
大きくなったような気すらする。それでも、
「まだ足りぬようだな、お前のここは」
「そ、んな、こと……ぅんん……っ」
達することの出来ぬ辛さに、ダンテはゆらゆらと腰を揺らした。
「バージルっ、も……だめ……っ」
バージルと繋がった箇所しか支えのない不安定極まりない姿勢で、ダンテはしかし、
見えぬ目でバージルを振り仰いだ。
「ばぁじるぅ……っ」
甘い声で男を誘う。雄を煽る。
「お前は、」
呟くと同時に、バージルが突然ダンテをうつ伏せに組み敷いた。腕を使えぬダンテは、顔と
肩で体重を支えるしかない。
苦しい、と埋めくもバージルは全く聞く耳を持たないらしく、脚すら縛ったまま律動を
再開した。
焦らされ、焦らされて。
ダンテは最早限界に達しようとしていた。感じているものが快楽なのかどうかすら、
判らない。
「あっ、あっ、あっ」
絶えることのない喘ぎと、肉の打ち付けられる音、淫らな水音、そして荒い息遣い。
酷薄な、言葉。
「達きたいか?」
藁に縋る思いでこくこくと首を何度も縦にする。が、
「ならばもっと腰を振れ。俺が満足するまで、な」
絶望的な宣告に、ダンテはまた涙を流さずにはいられなかった。
暴力じみたセックスは、果てなく続く。
気を失えば内を抉るように貫かれて意識を呼び戻され、また揺さぶられた。
時折体位を変えられること以外、延々、それは続けられ。
空が白ばみ始めた頃、性器の戒めを解かれた瞬間に達したダンテは、ようやく意識を
手放すことを赦されたのだった。
二日後、生々しいすり傷をそこかしこに付けたダンテは、自分の姿を鏡に映して見てしまい、
ぞっとして顔を蒼褪めさせたことを、バージルは知らない。
冒頭注意書きというものを初めて書きました。
とりあえず土下座します。いろいろすいませんでした…。
オマエ注意書きに書き忘れたことないか?と思った方、その通りです。
何かもう自分の中で現実逃避した部分がそれです。
もう良いよ、兄…好きにして。
痛いのもしんどいのも全部弟がかぶるんだし(酷)。
しかし喋らないな兄…何でか途中から喋らすことを放棄してました。
そしてバジダンにはまともなエロがないことの気付いて愕然。
兄のせいだと思っておきます。すいません。
言葉責めして欲しかった、というリクエスト(?)にお答えできたかどうか…;
加筆してて感じたのですが、私は攻に喋らすのが物凄く下手です。
こんなもので満足して頂けるとは到底思えません…うう、鬼畜好きなのに…!
精進あるのみです!
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