+注+
こちらは厳重注意作品です。マニアックな要素を含みます。
リクエストの内容は、
「子ダンテで、体の作りが子供なだけに我慢が利かずお漏らししちゃって、
でも内面は19のままだからひどくショックを受けるダンテ。」
となっておりますので、駄目な方はすぐさまブラウザバックでお戻り下さい。
ドンと来い、という強い方のみスクロールをどうぞ。
いつものことでもううんざりかもしれませんが、
何があっても自己責任でお願い致します。
ゆえに、何かあっても管理人は一切責任を負いません。
非難誹謗など、されても対応致しかねますので、ご了承下さい。
紅玉
ダンテはソファーに横になり、何をすることもなくぼんやりとエアコンの送風口を見つめて
いた。細い躰に小猿のように朱色と碧色の小鬼らしきものが二匹へばり付いているが、こちらも
ぴくりでもない。ダンテの躰を毛布か何かとでも思って、眠っているのだろう。
小鬼がしがみついたそこは確かに暖かくて、ダンテも気が付けばうとうととしていた。
ソファーの肘置きに乗せた頭が、思いがけずがくんと落ち掛かって、はっとする。
(眠い……)
時刻は夕、四時を回ろうかというところだ。昼寝には遅いが、いつも昼の間際まで寝っ放しの
ダンテにすれば、程よく眠気が襲う時刻であった。どうすればそんなに眠れるのか、ダンテの
双子の兄であるバージルが妙に真剣に首を傾げていたことがあったが、眠いものは眠いのだと
ダンテは答えるしかなかった。
それでも、現在のダンテは確かに以前よりも多く睡眠を摂っている。小鬼らと追い掛けっこ
(これが意外に楽しいのだが、傍観していたバージルは始終、不快そうだった)をした後、
夕飯の真っ最中に居眠りをしてしまったこともある。それも一度や二度ではなく、ちょっと躰を
動かしただけで、堪え難く眠くなるのだ。そんなことを繰り返していると、
そういえば、子どもはそういうものだったな。
とバージルが何故か納得したように頷いていたが、ダンテは納得がいかなかった。ダンテが
悪魔の毒を受けて子どもの姿になってしまったのは、もう一年以上も前のことだ。以来一度も、
元の姿には戻れずにいる。子どもと言っても、見た目から判断してせいぜい十四かそこらだ。
元の姿と比べれば、体躯の違いは明らかであるし、声も変声期前のような少し高めときている。
しかし、十四だ。遊び疲れては夕食中にこてんと眠ってしまうような、幼い子どもでは断じてない。
その筈なのに。
ダンテは眠いと呟き、ひっつきそうになる瞼を必死に持ち上げた。目を瞑ってしまえば一瞬で
眠りに落ちてしまいそうで、まばたき一つにすらいつになく慎重になる。
寝てしまいたい。いや、寝ては駄目だ。でも、眠い。
寝る子は育つと言われるような歳ではないのに、何故こんなにも眠くて仕方がないのだろう。
小鬼らがくっついているから、暖かくてつい? いや、二匹がいなくても、ダンテは眠気に
襲われている。部屋が良い加減に暖かいから――少し関係しているかもしれないが、これも
やはり大きな要因ではない。
とにかく小さな子どもよろしく、突然スイッチが切れるかのような激しい眠気に襲われて
ならない。子どもだが、十四だ。それを自身に言い聞かせるように内心で繰り返して……気が
付いたときには、すっかり眠り込んでしまっていた。
ふやふやと揺れている。けれども寒さは感じなくて、むしろ心地好いくらいだ。この揺れに、
ダンテは覚えがあった。バージルだ。どこででも寝てしまうダンテを、バージルはいつも抱っこ
してベッドに運んでくれる。我ながら恥ずかしいありさまだと毎度思うが、睡魔に勝てたことは
皆無で、バージルの腕を拒んだことも一度もない。気持ちが良いのだ。本当に。
だから、今も。
重くて仕方ない瞼をうっすらと持ち上げると、バージルの肩口に頭を預けているのだと判る。
目を開けたのがどうして判ったのか、バージルが「寝ていろ」と有り得ないくらい優しく囁いた。
子ども扱いするなと、ダンテは言ってやろうとしたが、駄目だった。睡魔はしつこくダンテに
取り憑いていて、どうしようもない程の眠りにダンテを引きずり込んでいく。
ふやふや、揺れる。
子ども扱いをしすぎだと、思う。躰が縮んでしまったことは確かだけれども、せめて歳相応の
扱いをしてくれないものだろうか。そうしたら、もしかすれば、こんな幼い子どものようには
ならなかったのではないか。そう思えてならないのだ。
肩が妙にひやりとする。服はきちんと着ていた筈だから、寒いわけはない。しかし膚を冷たい
空気が撫でていく感じが消えなくて、ダンテの意識を眠りの淵から引っ張り上げる。そうして
気付いたことが一つ。何かが、下半身に纏わりついているような。
ダンテはぱちりと目を開けた。見慣れた天井は、バージルの部屋のものだとすぐに判った。
リビングのソファーから、バージルによってこちらに運ばれたらしい。そういえば、そんな
記憶がなくはない。自分がこんなだから、バージルは余計に子ども扱いをするのだ。恥ずかしく
なって顔に手をやったダンテは、はたと動きを止めた。
「…………?」
今、何かぞくっとしなかったか? そう思ったときにまた、背筋を震えが這う。
覚えのありすぎる感覚に、ダンテはがばりと躰を起こした。いや、正しくは、起こそうと
した。肩を小突くように押されて、起きることが叶わなかった。
「寝ていろと言っただろう」
しれっとそんなことを宣ったのは、バージルだ。そのバージルは、やはり何事もないかの
ように、ダンテの下肢、脚の間のものを当たり前のように掌に包み込んでいる。ぞくりとした
のは、バージルがダンテのからだを弄っているからだ。
肩が寒いのは、服をすっかり脱がされてしまっているからで、胸から腹にかけては冷えぬように
か、膝掛け一枚に覆われている。服を全部脱がせておいて、腹にだけ膝掛けを着せかけると
いうのが、バージルの時折顔を見せる妙な趣味の片鱗に思えて、ダンテはちょっと顔を赤く
した。
「なっ……にしてんだよ!」
叫ぶと、バージルは何故そんなことを訊くのか判らないとばかりに片眉を上げた。
「お前が誘ったのだろう」
一瞬の沈黙が、顔の造りだけはよく似た双子の間に落ちる。
「……誰を」
「俺以外にいるなら、ただではおかぬが?」
「そういうことを言ってんじゃねぇだろっ? 俺がいつ、アンタを誘った!?」
いきり立って怒鳴るダンテだが、バージルはやはりしれっとしている。
「寝ながら男を誘うようでは、当分外へは出さぬほうが良さそうだな」
噛み合わない会話に、ダンテは焦れた。しかしそれよりも、ダンテはバージルに言い返さねば
ならないことがある。
「当分って、ずっと前から全然外に出してくれねぇくせに!」
仕事はほとんど、バージルが一人でこなしている。たまにダンテも同行することもあるが、
散々駄々を捏ねに捏ねて大きな山が出来る程ねだり倒してようやく一度、渋々頷くバージルだ。
買い物こそ月に数度は連れて出てくれるけれど、躰が縮んでからというもの、ダンテは家に
軟禁されているような気がしてならなかった。それをバージルに訴えれば、誰か知り合いに
遭遇したとき、縮んだ躰をどう説明するのかと、逆に睨まれてしまい、結局状況は変わらない
ままだ。
「俺がいるというのに、お前が頻繁に外出する必要がどこにある」
やはり、何が疑問なのかと言いたげな表情だ。ダンテがさらに言い募ろうと上体を起こし
かけると、バージルはダンテの肩を指一本で押さえてしまう。
「集中出来ん。黙っていろ」
持ち前の横暴ぶりが、今日も漏れなく発揮された。ダンテがぐっと唇を噛んだ隙に、バージルは
ダンテの陰茎をくちゅりとわざとらしく擦り上げた。ひゃっ、とダンテの口から悲鳴がもれる。
躰が縮んでからの変化として著しいのが、小さな快楽でもことさら大袈裟に反応してしまう
ことだ。
バージルがくすっと笑うのが判って、ダンテは顔を真っ赤にした。驚く程敏感なダンテの
反応を、バージルが面白がっているのは間違なくて、いつもひどい羞恥にかられるのだ。かと
言って快楽を堪えられるものではなく、早くバージルが満足するよう祈ることしか出来ないのが
もどかしい。
「何を考えている?」
ダンテをじっと見下ろしていたバージルが、不意に眉を寄せた。ダンテが余所ごとに気を
取られていると思ったのだろう。アンタのことを考えてたんだ、とは言えず、ダンテは恨めしげな
目をバージルに向けた。
「べつに、何にも」
それで納得するようなバージルではないと、ダンテはよく知っている。バージルは片方の眉を
器用に上げて、素知らぬ振りをしてダンテの陰茎の先端に軽く爪を食い込ませた。ぎくっと
ダンテの躰が大きく跳ねる。
「ひっ、ッ……!」
引きつった悲鳴に気を良くしたのか、バージルは酷薄な笑みを浮かべてしつこく先端ばかりを
弄る。触れるか触れぬかという仕種で茎をなぞられただけでも、ダンテは反応を返さずには
おれなかった。
「ぁっ、あっ! んんっ……ぁふ……ッ」
ひっきりなしに甘く喘いでしまうが、止められるなら苦労はない。先走りの雫がバージルの
手に絡み、くちゅくちゅといっそう淫猥な水音を響かせる。良い音だ、などとバージルが
恥ずかしげもなく囁くのへ、ダンテは睨み付けたものの自身の双眸がすっかり涙を滲ませている
ことに気付いてはいない。頬はしっとり紅潮しているしで、子どもが纏うにはあまりに濃い色香が
今のダンテにはある。むろん、自覚はない。
バージルが手を伸ばし、ダンテの頬を指の背で撫ぜた。まるで愛猫を可愛がるような仕種だ。
ダンテは何故だかその指にぞくりとしてしまって、戸惑いを感じた。腰から背中にかけて、
何かが這うようにぶるっと震える。
「ぁ……っ?」
小さく声をもらしたのを、バージルも不審に思ったらしく、どうしたのかと問うてきた。
ダンテの声は、明らかに快楽によるものではなかったからだ。では、何があったのか。
ダンテの紅潮していた頬が、はっきりと見て取れる程蒼白になった。
「ダンテ?」
具合が悪いのかと、バージルが今の今まで無体を働いていたとは思えぬくらい優しく問い、
ダンテの頬を労るように何度も撫でた。そうしていても、ダンテの下肢から手を離さないのは
何故か。
ダンテはバージルの手を止めさせようと、手を伸ばした。
「駄目だ、バージルっ……やめてくれ……!」
離せと言えば、バージルは当たり前だが何故と眉を顰めた。ダンテが具合が悪いわけでは
ないのだと判ったのか、離してやる理由はないとばかりに、意地悪く陰茎を扱く。ダンテは
悪寒と間違いそうな程、背中を震わせた。
「ひッ……! やめ……駄目だ……って、バージルっ!」
ダンテは必死になってバージルの手を掴んだ。バージルはダンテの行動の意味など判ないの
だろう。心配げな表情はすっかり消え、いっそ機嫌が悪くなってしまっている。
「何が駄目だ?」
感じていながら、ふりではなく嫌がるダンテを責めるように、バージルは手を動かした。
素直になれ、などと囁かれて、ダンテはそういうことじゃないと喚いた。
ダンテが今感じているのは、快楽ではない。明らかな尿意なのだ。そうと知らぬバージルが
しつこく陰茎を弄るものだから、たまったものではない。
「やだっ……バージル、もう、出る……ッ」
だから早く、トイレに行かせてくれ。そう言おうとしたのだが、バージルが何故か笑ったので
ダンテは思わず目を瞬かせた。
「堪える必要はない」
むしろ何故堪えるのかと、本当に不思議そうにバージルは言う。そしてぽけっとしてしまった
ダンテの花芯を、早く出せと言わんばかりに擦り上げるものだからたまらない。
「やっ……! 違……あッ……!」
もしかしたら、子どもの躰だから、なのだろうか。ダンテはとうとう我慢が利かず、
バージルに握り取られたまま――茫然とするしかなかった。
「ぁ……あ……」
声が震えているのが嫌でも判った。妙に暖かなものが大腿を濡らし、シーツに染みていく。
バージルも呆気にとられているらしく、手がしとどに濡れているというのに、相変わらずダンテの
ものを握り込んだままだ。どんな表情をしているかなど、見れるものではない。
やってしまった。したかったわけでは、絶対にない。けれど。あぁ、何てことを……!
「ッ……」
死んでしまいたい程の羞恥に、顔が赤くなる代わりに真っ青になった。気を失うことも
出来なかったダンテは、がばりと起き上がってバージルの手を払い除け、ベッドから飛び
降りた。手には腹に着せられていた膝掛けを握り締めている。逃げ出したかった。後始末だとか、
そんなことは頭になかった。とにかく、バージルのいないところまで逃げなくてはならなかった。
けれど。
ドアに飛び付こうとしたダンテの躰が、後ろから伸びた腕にひょいと搦めとられてしまう。
「あっ!」
ものの一瞬の間に、ダンテはバージルの腕の中に抱き上げられていた。ダンテの下肢はまだ
濡れているというのに、バージルは気にしたふうもない。ダンテの双眸に滲んでいた涙が、
ぼろっとこぼれた。
「下ろせよっ!」
喚くダンテへ返される声は、いっそ冷ややかな程に冷静でにべもない。
「駄目だ」
「離せ!」
「ならぬと言っている」
「なんでだよっ!? 離せ……!」
じたばたと暴れるダンテに、バージルはため息を一つ、落として寄越した。その恰好で出る
つもりか、と。呆れたように囁かれ、ダンテの蒼かった顔が真っ赤に染まる。
「バージルの所為だろ!? こんな、俺……ッ!」
みっともないと思う。赤ん坊でもあるまいに、お漏らしなどして、泣き喚いて。恥ずかしい。
恥ずかしくて死んでしまう。いっそ死ねたら楽だろうに、そうもいかないのだからどうしようも
ない。逃げるという最後の手段まで奪われてしまって、ダンテはもう喚くことしか出来ない
のだ。
「離せよッ……!」
バージルの胸板をどんどんと強く殴った。しかしバージルはやめろとは言わず、ただ
「落ち着け」とダンテの耳に囁きかける。
「落ち着け。大丈夫だ」
悪かった。その一言に、ダンテの手がぴたりと止まる。目を真ん丸にしてバージルの顔を
見上げた。バージルは何故だか判らないけれど、微笑している。
バージルが怒っていない。どうしてなのか、ダンテには判らなかった。
ぽかんとしているダンテの額に、バージルがまるで労るようにキスをした。
「お前は悪くない。あの程度のこと、気にするな」
さらりと言われ、ダンテは顔をくしゃくしゃにしてバージルの胸に顔を押し付けた。ひっく。
またぞろ溢れてきた涙が、とめどなく流れていく。バージルが背中をぽんぽんとしてくれる
けれど、ダンテの涙は止まることを知らなかった。
髪にキスされる感触があっても、顔を上げることもせず、ひたすら、泣き続けた。
「大丈夫だ」
繰り返される優しげな言葉が、ダンテをより追い詰めるのだとは、バージルは知らない。
知らないからこそ、よかれとおもって繰り返し囁いてくる。やめろ、とは言えなかった。
ただ泣くことしか出来ず、何度もしゃくり上げた。
(なんで、何が大丈夫なんだ)
何ということをしたのかと、頭ごなしに叱り付けてくれたほうがいくらかましか判らない。
優しくされると、何も言えなくなる。恥ずかしさに身をつまされるばかりで、本当に死ねたら
どんなに楽か判らない。
頼むから、叱って。
殴ってくれたって良い。なのに、どうして。
「お前は悪くない」
どうして、そんな、心にもないことを。
ダンテは下肢がすっかり渇いてもまだ、バージルの胸から顔を上げることが出来なかった。
初めての試みが成功しているのかどうなのか、わかりません…
これでよろしかったのでしょうか?
恐々ですが、よろしければお納め下さい。
[08/05/27、再掲載]